博士課程留年の1年間のまとめ

皆様

あけましておめでとうございます。
2022年は博士課程留年が決まった年でした。そして、2023年は大学院生としての生活は終わりを迎えます。

留年した当初は不安しかなかったですが、今はネガティブな感情はなく、むしろこの最後の1年間が最も成長できたのでもし1年前に無理やり卒業していたら今よりもっとレベルが低いまま成長する機会を逃してしまっていた可能性もあると思います。周りの人からは留年したという事実だけに注目されてしまいますが、自分の中で納得ができているので良かったと思っています。
留年が決まった時の気持ちは以下の記事でも詳しく書いていますのでぜひ見てみてください。
博士課程留年が決まって思うこと①
博士課程留年が決まって思うこと②

留年していなくても成長できたのではないか?という声もありますが、学位論文を出して一旦一区切りにしてしまうよりも今までやってきた研究テーマをさらに突き詰めていく方が高いモチベーションで研究できていた可能性の方が高いと思っています。

まあ何にせよ現状をポジティブに捉えるしかないのですが、タイトルにあります良かったこと悪かったことを3つずつ挙げていきます。

良かったこと
①今までやってきた研究をさらに突き詰めることができた
②就活のことを考えずに研究だけに専念する時間ができた
③進路選択に迷いがなくなった

①については、一年延びたことで4年間使って思う存分同じテーマを研究できたのは良かったと思います。3年と4年はかなり違いを感じました。D2の終わり頃~D3にかけて研究テーマに面白さを感じ始めていた頃に卒業に向けてまとめていかなければならないのは納得がいかず、自分が納得できるまでやり切れたことは自分の成長にもつながり得られたものは大きかったように思います。

②はD2の終わり~D3にかけて研究も進めないといけない中で、進路選択の時期に迫られて、どっちつかずの状態に陥りかけていた時に留年を選択したことで研究だけに集中できるようになりました。

最後に③はせっかく留年したのだから、自分のためにも、ここまでサポートしてくださった先生や両親や後輩や友達のことを考えても研究を仕事にして生きていきたいと強く思うようになりました。病院で臨床検査技師として働きたいのか、企業/アカデミアで研究したいのか、もはや全く違う道に進みたいのかは在学中の大きな悩みの種でしたが、そこに迷いがなくなったのもこの留年の一年間の収穫でした。

悪かったこと
①学費が+1年分かかった
②次世代JSTの支援は留年したらもらえず、その他の奨学金も申請資格がなかった
③就職の時期が遅れた

①は留年したことで学費を一年分多く払う必要が出てきました。ただ、その分交通費含め色々なところで学割を使うことができました。

また、それに加えて②の問題に直面しました。これに関しても仕方のないことではありますが、制度の改定を望んでいます。

③もそのままですが、就職する時期が1年遅れました。自分は納得して留年を選択したわけですが、周りの人に説明、理解してもらうのが大変でした。〇〇年には卒業して就職する予定であると伝えていたにも関わらず突然、またかなり早い時期に留年を決意したわけですので理解してもらうのは難しかったです。

良かったこととして挙げた3つは留年を選択していなければ得られず一生後悔していた可能性もあると感じているのに対して、悪かったことは今この瞬間は苦しさもあるが後々の後悔は少ないと感じています。

後悔がないと感じられたのは周りのサポートは大きかったと思います。自分だけの力ではモチベーションの維持も難しかったかもしれません。ただ、これを読んで留年に対するマイナスイメージが少しでも良くなると幸いです。

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