博士課程留年が決まって思うこと①

こんにちは。
現在博士課程3年ですが、学位論文を出すことができず、来年度は引き続き博士課程として在籍することにしました。つまり留年という道を選んだ(選ばざるを得なかった)ということです。
博士課程の留年は割とよくある話ではあるので、だから良いということではないですが、そこまで落ち込んでいるわけでもありません。

しかし、初めて留年することになって色々と思うことがあったので書き留めておきたいと思いました。
まず、私が留年することを決意したのはD3の春頃です。おそらくこの時点で卒業するなら論文をまとめていかないとリバイス実験などのことを考えると間に合わないと考えたからです。ただ、私の場合その時点ですでにアカデミアの研究者として生きていくことを決意していたのでどうせならできるだけ良い論文を出したいという思いもありました。
当然3年で良い論文を出せる人もいると思うので、そこは自分の実力不足を実感しています。

留年するにあたって学費をもう1年分払わないといけないこと、モチベーションが低下してしまうと良い論文どころか博士号すら取れなくなることが気がかりでした。
また、D2の頃に一度病んでしまっていることもあり、同じことが起こった時にまた復活できるかという不安もあります。

ただ今の研究を引き続き進めることができる喜びはあります。修士課程の頃に博士課程に行こうと思ったのも今の研究をもっと進めたいと思ったからであり、その気持ちだけで生きてきたようなもので、良くも悪くも損得など全く考えていませんでした。なので、「もったいない」という声や、「早く学位を取って企業行ったら」という声を聞くと少しもやもやした気持ちにはなります。

生活費の面ではアルバイトと貯金を切り崩しながら生活していくことになると思います。留年すると学振やJST次世代、RAなどの奨学金に申請する資格が失われるので、そこに関しては厳しい現実を突きつけられたように感じました。

また、留年して知ったのは学籍上はD3のままであるということです。3年制の博士課程なのでD4があるはずはなく、言われてみれば当たり前なのかもしれませんが、留年の場合は来年度もD3です、と事務に言われた時には時が止まったような変な感覚でした。
なんとなく他人に聞かれた時に説明するのが手間になりそうだなと今から感じています。普通にD3ですと言えばいいのか、4年目ですと言えば良いのか・・・

ただ、のんびりしていると4年どころか5年目に突入する可能性もあります。来年度には必ず論文を出して卒業し、学振PDなど申請できたら良いなと思っています。結局良い論文には通らなかったとしても、精一杯やり切ったと言えて次の研究につなげていければ良いかなと考えています。

とりあえず今思うことつらつらと書きましたが、誰かの参考になれば幸いです。

ご覧いただきありがとうございました。続きは以下に書いております。
博士課程留年が決まって思うこと②

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