博士課程3年間のハードワークに耐え抜くまで

私は現在博士課程3年です。3年間ずっと心折れずに研究を続けられていたかというとそうではありません。研究意欲に燃えている時期もあれば、疲れてしまいモチベーションが低下してしまった時もありました。

どのくらいモチベーションが波打っていたかを一度自分なりに分析してグラフにしたのが以下です。
研究室生活でのモチベーションの変化

まず自分が高いモチベーションを維持できている時はどういう時か考えてみました。
①周りの人とコミュニケーションがしっかりとれている
②研究がうまくいっている
③学会等の後
この3つだと思いました。①ができていないからと言ってすぐにモチベーションが下がるわけではないのですが、雑談だけでなく十分なディスカッションができていない状態に陥ると、それによってたいてい②がダメになります。そういう意味でも①は普段から積極的に行っておく方が良いメンタルで研究ができるように思いました。③は年間通して参加し続けているわけではないのですが、そこで普段とは違った人と話すことでモチベーションの維持につながりました。

次にメンタルが崩しかけた時はどういう状態だったかを振り返ります。
私の場合は基本的には日曜日以外は研究室に行く生活を続けていましたが、大事な実験がある時は土日休まず毎日研究室で実験をしておりました。疲れたと感じたら休むというのができていれば良かったのですが、博士課程ってそういうものだから仕方ないという考えの方に傾いてしまいました。

疲れてくるとだんだんと考えることができなくなってきます。そうなると頭が回っていない状態で実験するので悪循環でうまくいかなくなります。

休みすぎると当然研究は進みませんし、ある程度のハードワークは卒業するためには必要になってくると思います。しかし、やりすぎて頭が回らなくなれば結局進みは悪くなるので、良いバランスで研究をする力が必要だと感じました。私の場合はD1やD2の時はその力が足りていなかったと思います。

D3の頃にようやく自分が一番力を発揮できる状態がわかり始めました。お昼休憩の時間も一時期は15分程度でしたが、せめて30分程度はお昼休憩を取ることと人と関わることによってストレスがかなり緩和されていくことに気づきました。先輩や後輩といった周りの人の力を借りることも時には必要だと感じました。

自分が良いメンタルでなければ逆に周りの人に力を貸すこともできなくなります。後輩を指導していく中でも研究室生活の楽しさに気づけるようになってきました。

また、週に1日は休日を取ることは大事です。人と話す、よく寝る、美味しいものを食べるなどできるだけ研究を忘れるくらいの休日にできるとベストかなと思います。実際にはそれくらいしても研究を本当に忘れられることはないので休むことはかなり大切だと思います。

大学院生活はどうしても無理しすぎてしまう方も多いと思います。心身の健康を一番に考えながら最大限研究を進めるにはどういうスタイルが良いか、自分に合うやり方を早い段階で考えられるとハードワークもうまく乗り越えられるのではないかと思っています。

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