JST次世代(次世代研究者挑戦的研究プログラム)採択から修了、留年に至った経験から思うこと

こんにちは。
D3の秋にJST次世代に採択され、半年間だけですが修了することになりました。JST次世代というのは、正式には次世代研究者挑戦的研究プログラムのことで、募集要項は各大学によっても若干異なりますが、博士課程学生が毎月15~20万円程度の雑所得と、研究費がもらえる制度です。具体的な制度概要については以下のページをご参照ください。
https://www.jst.go.jp/jisedai/

今から博士課程に進学する方、進学しようか迷っている方で次世代JSTに出せる方は、出すだけ出してみたら良いと思います。最近になって博士課程学生の支援が少しずつ広がってきているように感じていますのでチャンスはあるのではないかと思います。

2021年度は秋ごろに募集があり、一通り書類を書いて出したら通ったということで学振を出した時ほど苦しんだ感じはありませんでした。研究室の方々の手厚いサポートと、D3なのである程度まとまったデータがあったのは書きやすかった要因かなと思います。また、JST次世代は始まったところだったので競争率はそこまで高くなかったのだと思っています。D3の後半半年間だけとはいえ採択されたことは嬉しかったです。

ちなみに学振は2回出して2回とも落ちたのですが、この時のことについては以下の記事で詳しく書いています。
学振2回落ち、3回目は出さずに終えた経験から思うこと

特に採択されて正直一番嬉しいのは、毎月研究室で研究をすることでお金が振り込まれるようになったことです。精神的にかなり安定するきっかけになりました。D1からD3までアルバイトをしながらの研究生活で、今も当然バイトなしでは生活できる状態ではないですが、少しは健康的な生活スタイルになりました。また自分の研究を認めてもらう機会は今までほとんどなかったので、認めてもらえたのかなと思うとそれも嬉しかったです。

アルバイトだと働く時間が減れば毎月の給与が減ってしまい、それが常に不安でした。なんとか空き時間は目いっぱい働いて体を壊すギリギリのラインを攻めつつ、アルバイトをしながら研究のことも考えての生活は非常に苦しかったのでJST次世代に採択されたD3の最後半年間は今までで一番研究に専念できたように思います。

博士学生の支援の幅が広がったように感じるのは、ほとんど業績のなかった私でも通ったということもあります。博士学生全員が学振含め何かの支援制度に採択され、毎月お金をもらえるようになってほしいと思います。

ただ、次のJST次世代は今年度で修了したり、途中で抜ける人の分を補充する形での採用になるのでどのくらい採用されやすいかはわかりません。また出せる大学が限られていることや採択される人数も大学ごとに差がありその辺の不公平感は否めません。

あと私の場合は留年することが決まっており、その場合JST次世代は最終学年で修了することになります。私の博士学生としての研究は終わっていないので今の研究の状況を見ていただいた上で引き続き支援してほしいというのが正直なところですが、実際には留年でも一律にもらえる形になるのは難しのかなとは理解しています。

大学院に関する情報は不足しがちなことが多いので、今から大学院行く方はJST次世代についても一度調べてみてもらえると良いかなと思います。

ご覧いただきありがとうございました。

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