臨床検査技師が大学院に進学しようと思った理由(修士編)

こんにちは。

私は大学卒業時に臨床検査技師国家試験に合格し、大学院に進学。そして今は博士課程に在学しています。在学中は病院で臨床検査技師として働きたいのか、企業に行って研究がしたいのか、アカデミアに残って研究したいのか、もはや全く違う道に進みたいのか悩みました。多くの臨床検査技師の方含め理系の学部生/大学院生は進路に悩むかと思います。

今回はまず修士編として私が修士課程に進学した理由について書きます。

学部生の時の私は何がやりたいかが明確ではありませんでした。臨床検査技師としての仕事もやりがいはありそうだと実習に行った時に感じた一方で研究室配属では研究も面白いと感じてはいました。

企業の研究職や開発職に就職したい場合には大学院の修士課程までは行くべきだと考えていたのでまずは修士までは行ってみて自分が何をやりたいのか、研究に向いているのかを見極めたい気持ちもあり大学院進学を決めました。当初は「大学院に進学=病院就職はしない」ものだと思っていたのですが、修士卒業後病院に就職される先輩もたくさんいたので選択肢を広げられるのが魅力的でした。

また、臨床検査技師を取得した大学院生であればクリニック等で臨床検査のアルバイトもすることができるので、研究をしながら臨床検査のアルバイトもやりながら過ごしました。修士の2年間での学びは臨床での勉強とは違いましたが、考える力や多くのことを並行してこなしていく力、一つのテーマを遂行してまとめて発表する力は学部生の頃よりは身についたので、研究だけでなく病院に就職した場合にも仕事に活かせそうなことは身につけられたと感じました。

また、大学院に進学することで修士の学位がとれるのも一つの魅力ではありました。キャリアアップや転職したいと思ったときにも役に立ちますし、もし今後何かのきっかけで博士課程に進学したいとなったときには修士を持っていれば研究の世界に戻りやすいかなと考えていました。

まとめると、この先どういう進路選択をするにも修士には進学しておいた方が良いと考えたのが大きな理由でした。

若干の不安があったとすれば、修士の2年間大学院生活を送ってから病院就職した場合に、すぐ病院就職した人よりも臨床経験が少ない状態になることでした。アルバイトで臨床のお仕事はできるのでそこで臨床検査技師としての技術をすっかり忘れるということはありませんが、本業でやってらっしゃる方の経験値には到底及ばないだろうと感じていました。

ただ、実際には修士卒業後は博士課程に進学することにしたのでその不安は先延ばしになったわけですが、その理由については次の博士編で書きたいと思います。

 

 

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