臨床検査技師が大学院に進学しようと思った理由(博士課程編)

大学で臨床検査技師の資格を取り、大学院修士課程に進学、そのまま大学院博士課程に進学し、今はアカデミアで研究をしております。前回の記事で修士に進学した理由を書きました(臨床検査技師が大学院に進学しようと思った理由(修士編))が、今回は博士課程に進学した理由について書いていきます。

1つ目の理由は修士の頃に続けていた研究をもっと続けたかったからです。大学院生の間、特に修士2年の間にどれくらい研究をやるかは本人の努力や研究室によって異なります。人によっては2年の間に査読付きの論文を出したり、学部生の頃からバリバリ研究をやって修士で成果をしっかり出せる人もいると思いますが、私の場合はなかなか2年間では研究を大きな成果としてまとめることはできず、やり切った感覚以上にもっと続けたいという感覚が勝っていました。それなら博士課程に進学してもっと研究を極めたいと思い、進学の方向へ舵を切ることになりました。

2つ目の理由は将来どんな仕事をしたいかについて考えた時に修士の1年生の時点で臨床検査技師よりも研究者になりたい気持ちの方が勝っていたことです。そもそも博士課程に進学するかどうかは基本的には修士の1年生の間には決めてしまわないと就活に影響が出てしまいます(修士1年の冬には就活を始める必要があるので)。まだ大学院生として研究をやり始めて1年も経たないうちに進学するかどうか決意してしまわなければなりません。正直その時点で博士課程を乗り越えられる自信はなかったですが、臨床検査技師としての技術を磨くことよりも新しいことを見つけるような仕事の方をしたいと思いで進学を決めました。

博士課程に行かなくても修士で就活して研究職や開発職に就く道もあるとも思い、それも考えましたが、企業に行くとしてももっと大学で研究力を磨いてから行きたいという気持ちの方が強かったです。また、この時点ではアカデミアで研究続けようとは思ってはいなかったです。

上記の理由により私は進学を決めましたが、かなり決断は遅い方だと思います。

博士課程に進学する場合、学部生の頃から博士までは行くと決めて動き出してる方が色々準備ができます。学振や次世代といった博士課程学生支援制度も修士のうち、なんなら学部生のうちからバリバリ研究して発表の経験や論文を出す経験を積めたらかなり有利だと思います。

ただ、準備はもちろん大事ですが、進学前に色々考えても進学してみないとわからない部分も沢山ありました。それは他の記事でも色々書いてるのでぜひ読んでみてみてください。

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